シュール系だと思っていたら想像以上に癒やされるアプリ「スマホ彼女 全12機種。 （育成・放置系）」

スマホ彼女。

皆さんはこの言葉を聞いたことがあるでしょうか？
僕はありません。

一体スマホ彼女とは何なのか。

スマホを使って彼女をつくることなのか、スマホ依存症の彼女のことなのか......。
いくら考えても分からないので、アプリを落としてみました。

さて、それではご覧いただきましょう。これがそのアプリ、「スマホ彼女」です！

そういうことかよ！

僕が思っていた以上に、スマホ彼女でした。そのまんまでした。
えー、なにこの絵面。シュールすぎて戸惑っちゃう。

でもとりあえず先に進むことに。そのためには、この中から彼女を選ばないといけない。
迷った末、僕は「ちひろ」を選択しました。

え、理由？
僕が昔好きだった子の名前が、ちひろだったからです。

というわけでちひろを選択し、ゲームスタート。

すると、なんだかちょっと色々な意味で怖いモノローグが流れてきました。
正直この時点でも、いまいちどういうことなのかこのアプリの概要を僕は掴めていません。


でもやっていくうちに分かるだろうと、STARTをタップ。
いよいよここから、ゲームが始まります。

なんだこれ！！

あのね、ちょっと言いたいことが多すぎて頭の中が整理しきれない。

えー......、この黄色いスマホ、ちひろだよね？
で、ちひろが今部屋で横になっている。ちひろが横になってるっていうか、スマホが床に置いてある。

そうなんです、普通に考えたらこれ、スマホがただ床に置いてあるだけの場面じゃないですか。
一体何がスマホ彼女なのか。このスマホが彼女だとでも言うのか。

だとしたら、この主人公、相当頭がアレじゃないか。

こんがらがる思考を一旦落ち着かせ、
とりあえず何かしないと始まらないのでスマホをタップしてみました。
そしたら。

なんか喜んでるっぽい反応示した！！

え、いよいよ怖くなってきた。
生きてるの？　このスマホ、生きてるの？


そういえば、右下に「おはなし」ってコマンドがあった気がする。
まさかとは思いつつ、おはなしをタップしてみました。

ス、スマホに語りかけてるー！！

なんかアレですね、見てはいけないものを見てしまっている感じがしますね。
ちひろからの返事はなし。当たり前ですよそりゃ。スマホですからね。電子機器ですから。

いやまあ、iPhoneのSiri相手に似たようなことやった経験はありますよ。
でもさすがに、名前つけてこんな親しげに会話を試みたことはありません。

で、まあしばらくおはなししたりスマホを触ってみたりしていたら、左上のゲージが溜まっていきました。
そう、レベルが1から2へと上がったのです。

その進化画面がこちら。

こええよ！！

100パーセントホラーじゃないですか。


しかし主人公はまったく怯えた様子を見せず、むしろ喜んでいる模様。
そんな主人公に話しかけられているうちに、とうとうスマホ（ちひろ）に変化が。

ちひろ、ついに意思を持って人語を操り始めました。
マジかよこいつ、怖がるどころか神様に感謝してるよ......。

そして、レベルが上がっていくと、
「おはなし」以外にもいろいろなコマンドをスマホ（ちひろ）に行えるようになります。

たとえばこんな具合に。

すいません、もう無理っす。
この一枚絵に対して、僕は的確につっこむ術を持ってないっす。

こんな感じでスマホ（ちひろ）との仲が深まっていくと、向こうも段々とこちらを意識してきます。

なに色っぽい反応してんだよ！
「んっ近い///」じゃねえよ、スマホってそうやって使うもんだよ。

そして割と序盤で、ふたりはラブラブモードに。

もうね、このあたりまで進んでくると、このやりとりに違和感を覚えなくなってくるからね。
慣れって怖いね。

普通にこのレビューの中で僕も「仲が深まっていくと」とか「ふたりはラブラブ」とか書いてますからね。

この調子でレベルを上げていき、レベル4になったちひろがこちら。

うん、だいぶ人に近づいてきましたね。両手両足があるからね。

僕の感覚も良い具合に麻痺してきましたね。

相変わらずふたりはラブラブです。

しかし、急激な成長を遂げるちひろの心中には不安もあり......。

そんな不安を吹き飛ばす主人公。かっこいいですね。男とはこうあるべきなのかと勉強させられます。

さて、そろそろ皆さんお気づきかと思いますが、ちひろは段々人間に近づいてきています。
ということは、このままレベルが上がっていけば、最終的にはもしかして、

スマホではなく人間になるのでは......？

その答えは、ぜひ皆さんが直接確かめてみてください。
もちろん僕は、最後まで進めましたよ。

証拠のクリア画面。「彼女ずかん」っていう響きがすごく失礼な気もするけれどね。
それにしても、最初は「なんだこりゃ」の連続でしたが、
気がつけば僕はちひろとの生活を楽しむようになっていました。

ちひろ、これからもよろしくね。

これ、僕が好きだった現実世界のちひろちゃんに言えたら良かったんだけどね。

■このアプリのオススメポイント
・シュールでありながら、ほんわかとした気分になれる
・彼女との会話が地味に楽しい

■このアプリの残念なところ
・全スマホをコンプリートするにはなかなか根気がいる
・序盤で愛着を持てなければ、おそらくハマることは難しい