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【8月】LTE下り速度東京23区はdocomo、全国はauが最速。iPhone5sキャリア別回線速度調査結果「MFR回線速度チェッカー」

タカモンド本田 2014/09/18(2015/01/04更新)

「MFR回線速度チェッカー」で2014年8月にユーザーが計測した結果を元に、「iPhone5s」利用者の回線速度結果調査レポートを作成しました。

東京23区でのLTEの平均速度では、3キャリア中「docomo」が最も速く2013年11月の結果と比較すると他キャリアに比べ大きく速度の改善が見られた。docomoでは基地局数が全国で昨年末55,300局から8月末には74,300局へと多く増設されていることが速度改善に影響したのではないかと思われる。

また全国での都道府県別平均で見ると、auが最も多くの地域でトップとなった。

SoftBankに関しては、LTE速度の面では他2キャリアよりも速度は遅かったが、3Gでは全国平均で最も速かった。

今回の調査では「iPhone5s」での測定結果を対象として調査を行ったが、9月19日に発売開始となる「iPhone6」「iPhone6 Plus」の両機種では、受信時の回線速度は最大150Mbpsとなり、異なる周波数を同時利用可能にする「キャリアアグリゲーション」にも対応される。

国内でキャリアアグリゲーションを唯一サポートするauは、iPhone6発売のタイミングから利用可能としており所有する2GHzと800MHzの周波数それぞれの最大速度75Mbpsを同時利用することで最大速度150Mbpsを実現する。

対してdocomoは、iPhone6発売には間に合わないものの2014年度中の対応を予定しており、SoftBankは2015年移行の対応予定となっている。

キャリアアグリゲーション対応で変化が期待される、iPhone6発売以降の回線速度状況についても引き続き調査を行ってまいります。

調査概要

・２０１４年８月１日～２０１４年８月３１日の期間に「MFR回線速度チェッカー」にて全国で計測された５２０,５７６件の計測結果より、「iPhone5s」端末利用者の測定結果に限定し、各エリアでのキャリア別の計測結果を集計。

・HTTP通信によるダウンロード速度を計測。

・アプリ利用ユーザーの測定結果を元に調査を行った結果となるため、測定環境（屋内、屋外など）やエリア毎での計測結果数にはばらつきを含むデータとなっている。

調査結果「東京都23区」

・docomoが東京23区中の17区でトップとなり他のキャリアを圧倒する結果となった。

・荒川区でのdocomoのLTE速度が平均速度は24.67Mbpsと東京23区中で最も速かった。
・東京都全てでのキャリア別のLTE平均速度は、docomoが13.72Mbpsと最も速く、次いでauが10.88Mbps、SoftBankは8.19Mbpsで最下位となった。
・ユーザー個別測定結果では、docomo中野区で77.95Mbpsが最も速かった。次いでSoftBank中央区74.15Mbps、docomo千代田区73.71Mbpsとなった。

調査結果「全国」

・LTE全国平均ではauが47都道府県中39エリアでトップとなりました。次いでdocomoが6エリアで2位となるが、SoftBankは2エリアでトップとなっている。
・愛媛県でのauのLTE平均速度が19.85Mbpsと全国で最も速かった。
・全国平均では、auが12.48Mbpsと最も速く、次いでdocomoが9.48Mbps、SoftBankは8.36Mbpsで最下位となった。docomoは東京23区平均の結果と比較すると3キャリア中最も差が大きくなった。
・ユーザー個別測定結果では、SoftBank長野県飯田市が88.84Mbpsでトップ。次いでdocomo東京都中野区77.95Mbps、au岐阜県多治見市74.98Mbpsとなった。